ふれあえばみえる-宮古のかたちと私のからだ-

“ふれる”とは、何でしょうか？

ものと自分との境界を確かめること、存在の輪郭を確かめること、表面にはみえない内部にまで感覚を届かせること、また、必ずしも直接触ることだけが“ふれる”ではなさそうです。

“ふれる”には多種多様で相互的な営みが含まれています。様々な“ふれる”の旅に、ここ宮古を訪れました。

鑑賞と体験のあわいを行き交う、身体と映像による作品「みえないけどいる -touch the ghost skin-」(*1) のアイディアを携え、宮古市民文化会館オリジナルバージョンとして新たに制作、お届けします。

夏の滞在期間には、“岩”と“街”に出会いたいと思い、三王岩、浄⼟ヶ浜、蛸の浜や、市街を 中⼼としたいくつかの地点を巡りました。また、⽥⽼町での学ぶ防災にも参加しました。

宮古の⾵⼟にふれ、その感覚から様々なダンスを⽴ち上げます。はたして私たちは五感をひらき、様々なものとふれあえるでしょうか。

これはふれた記憶、その時の状況、景⾊、またぬくもり、その実感を⾝体に起こして、⽬の前に確かにあったものを舞台に⽴ち上げようとする試みです。

*1　「みえないけどいる -touch the ghost skin-」は、映像と身体を用いたインスタレーション+パフォーマンス作品。初演は2020年。舞台視聴URL：https://youtu.be/hapynzTgzsE?si=KZeisg4Ztquto63F